STATEMENT
生存の痕跡としての色彩。
社会が求める正解の枠組みに自分を当てはめ、記号として生きる日常。そこから剥き出しの自分を取り戻し、何者であるかを問われずにいられる場所。それが、私にとってのアートでした。
専門的な教育を受けたわけではありません。ただ、内側から溢れる「生きたい」という原始的な衝動に突き動かされた、独学ゆえの無骨で切実な足掻きです。既存の技法に頼らず、ただ目の前のキャンバスに己の情熱を注ぎ込むこと。その不器用な必死さこそが、私にとって最も純粋な生存の在り方です。
絵具を塗り重ね、層を刻み、また新しい色を置いていく。その一つひとつの選択の積み重ねから生まれる不揃いな筆跡や、色の堆積は、綺麗に整えられる前の、生々しく脈打つ感情の記録です。特定の形を描くのではなく、その瞬間に生まれた生命の気配を、逃さず画面に刻み込みたい。
この色彩を積み上げていくプロセスは、私にとっての「自由」であり、同時に「生きた証」そのものです。限られた命の時間の中にいながら、何かにしがみつくような必死さを持って、どこまでも広がっていく無限のような感覚に手を伸ばすこと。その重なりを、抽象という形の中に探り続けています。
重なり合う色彩の層は、同じように葛藤しながら、必死に生きる誰かの心の奥底に触れ、暗闇を照らす静かな光となることを願っています。
2022.6.28〜7.4
VISCERAL ミラノデジタルアート展
2023.5.3〜5.7
クオリアート主催
Golden Art Competition in YOKOHAMA
2025.11.6〜11.9
アルファネオ主催
MIX ART FES 2025-小さなアートの世界展-